保護回路 - 過放電・過充電を保護する回路|蓄電池バンク

蓄電池専門用語集 - 保護回路


保護回路(ほごかいろ)

過充電・過放電・過電流を保護する、リチウムイオン二次電池に実装されている回路のこと。

保護回路 リチウムイオン二次電池は、ニッケル水素電池やニカド電池に変わる高密度・小型・軽量の優れた電池ですが、その高い性能の裏返しとして同等の危険性が存在しています。

実際に、電池そのものや周辺回路には様々な安全対策が施されていますが、しばしばノートパソコンや携帯電話に搭載されたバッテリーの異常過熱や発火といったことが報告されています。

保護回路の内容は、大きく以下の三つに分類することが出来ます。

  • 過充電時の充電停止
  • 過放電時の放電停止
  • 短絡等の大電流放電の停止

電池はセル一つ単位で管理されており、どれか一本のセルに問題が発生した場合でも、過放電・過充電が行われないようになっています。

特に過放電によるリチウムイオン電池への影響は大きく、正極のコバルトが溶出したり、負極の集電体である銅が溶出してしまい、 電池としての機能が損なわれる可能性があるため、保護回路では一定の電圧まで放電が進んだ場合には放電を停止させる仕組みが設けられています。

関連用語 過充電 過放電 リチウムイオン電池
ページのトップへ戻る