蓄電池の設置環境|蓄電池バンク

蓄電池や太陽光発電に関する質問を掲載


蓄電池はどのような環境にも設置することができますか?

環境によっては保証対象外や設置不可となるケースがあります。

蓄電池は原則として、メンテナンスがしやすく、火災による被害を受けない場所に設置することが推奨されています。

現在、国内のメーカーが家庭用として販売している蓄電池は、屋外への設置を前提とした製品が多いと言えますが、 設置環境によってはメーカーが設置そのものを不可としている場合や、保証対象外とする場合があるため注意が必要です。

家庭用蓄電池を設置するには、まず第一に設置地域が次世代エネルギー基準の地域区分Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴのいずれかに含まれていることが前提となります。 ほとんどの蓄電池が寒冷地での使用に対応しておらず、北海道や離島などでは元より販売を行っていないメーカーも多く見受けられます。

また、屋外設置型の蓄電池は固定するためのコンクリート基礎を打設する必要があること、現場での組立を想定していること等から、 メーカーが定める設置スペースや作業スペースが確保できることも、設置する際の必須条件となります。

その他にも、設置にあたって以下のような要件が求められます。

要件 説明
日射 直射日光が当たらない場所が望ましいでしょう。北側に面した場所へ設置することで解決できます。
温度 寒冷地域においては、装置が停止するなどのトラブルが想定されます。
水の侵入を防ぐ仕様の蓄電池が多いですが、直接雨が当たらない場所への設置が望ましいでしょう。
塩害 多くのメーカーが重塩害地区、塩害地区での設置を不可(又は保証対象外)としています。
積雪 性能劣化の原因となるため、基礎を高くする、軒下に設置するなどの対処が必要です。
可燃物 万が一の事を考慮し、蓄電池の付近には燃えやすいものがあってはいけません。
熱源 エアコンの室外機やエコウィル、エネファームといった熱源機器から離れている必要があります。
換気 空気が滞留しない密閉された場所への設置は好ましくありません。

塩害地域の定義

塩害とは、沿岸部の地域において多く発生する、農作物・その他の植物や電気設備・鉄・コンクリート構造の施設などが塩分によって受ける害のことを指し、 海上の波頭が砕けることで塩水滴が空中に飛び出し、強風で陸上に運ばれることが原因とされています。

塩害が発生する地域は、直接波しぶきが当たる場所を「岩礁隣接地域」、海岸から200m~500m以内を「重塩害地域」、 海岸から2km以内を「塩害地域」というように区分されており、メーカーによっては指定した地域での設置を不可にしているところも見受けられます。

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