蓄電池専門用語集 - トリクル充電
トリクル充電(とりくるじゅうでん)
二次電池の自然放電を補うために、絶えず微小電流によって充電する方法。UPSなどに多く採用されています。
二次電池は、一次電池と比較すると自己放電が大きく、満充電状態で長期間保管した後に使用する際には定格の性能が発揮できない、または使用できない場合があり、 こういった問題を回避するため、自然放電を補う充電を行う仕掛けの一つとしてトリクル充電が用いられます。
トリクル充電は、急速に充電するタイプの充電方式と比較すると充電時間は長くなりますが、 満充電状態になってから充電電流を流し続けても電池に負荷を与えないという特長があります。
これにより、自己放電の大きい特性のあるバッテリーを常に満充電状態に保つことがかのうになると同時に、 過充電によって電池寿命を縮めるといった性質を緩和することに成功しています。
トリクル充電は、病院やデータセンターなどのUPSのように緊急時には欠かせないバッテリーに対して最適な方式であり、 UPSを始めとして非常用の照明装置などで多く採用されています。
また、通常は電源に繋いで使用し、屋外に持ち出す際にはバッテリーで稼働させるノートパソコンなどの機器においても、 トリクル充電に対応したバッテリーが用いられるケースが多いでしょう。
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