センコー株式会社は2013年5月16日、重量物配送の全国ネットを完成させ、新しい物流サービスを開始したと発表した。

　対象となる貨物は、2マン配送が必要な重量物。その第一弾として、2013年6月からONEエネルギー株式会社が製造・レンタルを行う家庭用蓄電池の保管・配送・設置等のサービスを、東北から九州の全国で開始する。実務は、同社が2012年1月に子会社化した重量物配送を専門としている中国ピアノ運送株式会社が関西地区以西を担当し、東日本地区は同社の提携協力会社が行う。

　ONEエネルギー株式会社は、オリックスとNEC、エプコが共同出資して設立した会社。3社でNEC製の家庭向けリチウムイオン蓄電池をレンタルし、工事や保守、見える化による節電支援サービスなどを一括提供している。

　同社は、この全国の家庭に設置・据付する蓄電池の物流業務について、これまでの住宅物流事業のスキル・ノウハウと、中国ピアノ運送のもつ重量物の配送・据付機能をドッキングさせ、今回の受託に至ったという。NECの山梨工場で生産された商品は、基幹物流センターとなる2箇所のセンコー住宅物流センターで保管され、その後、ユーザーのオーダーに応じて全国13ヶ所にある住宅資材などを取り扱うセンコーのハブ拠点へ幹線輸送される。各ハブ拠点から、2マン体制で建築現場などへの配送、現地開梱・設置作業を行うという仕組みだ。

　また、各物流センターやハブ拠点では、ユーザー別の仕分けや工務店との事前調整、中トクピアノ運送の集中コールセンターではユーザーとの納入調整などを行い、配送状況や配達完了等の情報をリアルタイムでONEエネルギーにフィードバック提供する態勢を整えている。

　同社は、住宅物流だけでなく、同社の保持する様々な業界向けの物流センターネットワークを、中国ピアノ運送をはじめとする重量物・精密機器などの全国配送機能と融合させ、新商品・サービスの開発・提供を進めていきたいとしている。

センコー株式会社 - プレスリリース
http://www.senko.co.jp/jp/ir/pdf/20130516_201.pdf