ピークシフトとピークカットの違い|蓄電池バンク

蓄電池や太陽光発電に関するよくある質問をピックアップ!

ピークシフトとピークカットの違いは何ですか?

いずれも電力負荷平準化の方法ですが、多少ニュアンスが異なります。

ピークシフトは、電力の使用を電力需給がピークに達する時間帯から緩慢な時間帯(夜間や休日等)に移行させることを指し、 主に蓄熱、夜間電力使用型機器(エコキュートや蓄電システム)によって実現されます。

電力需給に余裕のある夜間に電力を貯め、日中にそれを放電するという蓄電システムを用いた取り組みは、ピークシフトの典型的な例と言えます。 夜間にバッテリーを充電しておき、日中に電力網からの電力を消費しないようにすることも、ピークシフトとなります。

蓄電池を用いたピークシフトの例

近年のパソコンでは、夜の間に充電を行い、昼間は自動的にバッテリー駆動へと切り替える機能を持たせた製品も登場しており、 ピークシフトへの取り組みは個人レベルで浸透してきているといっても過言ではないでしょう。

一方でピークカットは、電力の使用を控えることや省エネルギー機器・再生可能エネルギー設備を用いることで、 電力の使用量そのものを低減させる取り組みを指します。

近年の電力需給逼迫の影響を受け、発電設備の設備利用率は年々低下傾向にあり、これらを緩和する手段として、 照明のLED化や高効率の空調システムの導入、太陽光発電システムを始めとする再生可能エネルギーの導入によるピークカットが注目されています。

ピークカットとは

電力需給のピーク時の需要を緩和するということは、CO2排出量の多い火力発電所の発電電力を減らすことにも繋がり、 電気料金の削減効果に加えて地球温暖化対策にもなると言えるでしょう。

今後、国内において需要家が需要量を変動させて電力の需給バランスを調整する「デマンドレスポンス」の概念が導入されると、 ピークシフトとピークカットの取り組みはより一層浸透していくのではないかと予測されています。

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