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蓄電池専門用語集 - ESS・BESS

ESS・BESS(いーえすえす・びーいーえすえす)

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電力貯蔵システム(Energy Storage System)または二次電池電力貯蔵システム(Battery Energy Storage System)の略称。
蓄電池(二次電池)とPCS(Power Conditioning System電力制御システム)を組み合わせて電力系統に連系し、状況に応じて電力の貯蔵や放出を行うシステムのこと。

太陽光発電や風力発電は天候によって発電量が左右される。そのような分散型電源を電力系統に連系した場合に不安定になる出力を、蓄電池によって吸収または補うことで安定した出力として供給できるようにしている。
仮にESSによる調整が行われない場合、電圧・周波数の変動によって電動機器の動作が不安定になる、故障する、発電機器が停止して停電する恐れなどが考えられる。
そのためPCSによって系統内の電圧・周波数の変動は常に監視されている。そして変動に応じて蓄電池の出力調整機能により一定の周波数になるよう調整が行われる。
このような系統の監視や周波数変動の抑制、蓄電池の充放電の指示などは、小規模の系統であれば情報通信回線を用いて統合的に制御されるが、大規模であれば電力会社にある中央給電指令所により制御されている。

再生可能エネルギーによる発電の普及に伴ってESSの重要度を増している。
安定した電力供給を実用レベルで行うには、短時間で増大する短周期電力変動や、長周期電力変動のゆっくりとした大きな変動に適切に対応する必要がある。そのため、蓄電池が自律的に周波数を検出して制御する「ガバナフリー」と呼ばれる自律制御、中央給電指令所で決定した出力調整量を水力発電や大型蓄電池に配分する「負荷周波数制御(LFC)」などの制御システムの開発・実証が行われている。

今後、再生可能エネルギーの活用が進むにつれて電力の安定供給のためにもESSの重要性は高く、その運用におけるPCSの発展も不可欠と言える。

(参考:北海道電力 http://www.hepco.co.jp/

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